2013年8月13日 カバーメイク講習会に参加しました

講演・社会啓発

2013.08.13

東京お茶の水で開かれた講習会に参加してきました。
がん治療による肌の黒ずみや、外科手術による傷後など、目立たなくするメイクです。

これは東京大学医学部付属病院の乳腺内分泌外科医の分田貴子先生とマーシュ・フィールド株式会社の共同研究で生まれたファンデーションです。顔に使用するものと体に使用するものの2種があり、実際に使用してみました。
 最初にモデルに抜擢されたのは・・・。がん治療中に感染症にかかり、それがもとで右腕に皮膚移植が必要となった若い男性です。男性ですのでお化粧経験もなく、本人としてはあまり気にしていないということでしたが、ファンデーションを使って目立たなくなった移植痕に感動、そしてほかの部位にも試してみました。
2番目は女性です。首回りの外科手術痕が気になると言っておられました。そこでほんの少量のファンデーションを綿棒にとり、傷を埋めるようにつけてみました。そして傷跡が消えたのです。
最後は、「いいよ、いいよ」と逃げ腰の男性です。病気治療の痕ではないのですが加齢によるシミが顔にたくさん…。でも果敢に生まれて初めてのお化粧?に挑戦し、鏡を見た途端、「おおーっ」という声。更に一段、男前になりました。
さらに乳がんの手術跡に使用されたというスライドを何枚も見ましたが、本当にきれいに消えています。「アトピーなど皮膚疾患でお悩みの方にもいいかも」。「開腹手術痕にも使用したらビキニが着られるんじゃない?」などいろいろな声が聞こえました。
顔用と体用の2種がありますが、いずれもUVカット、無香料で刺激がほとんどありません。特に体用は汗や水に強くできているので(専用のクレンジングがあります)、プールや温泉も可能です。実際に、念願だった温泉に傷を気にせず行くことができたという声が寄せられているそうです。 
「病気が治ったのだから、その代償としての傷や色素沈着は仕方がない」ではなく、「せっかく治ったのだから日頃の生活の質もできる限り向上させること」を願っての研究開発であると、分田先生は熱く語られておられました。
個人的な話ですが、私は腕や手にたくさんできてしまった加齢によるシミがちょっと気になっています。そこで体用のファンデーションを使ってみました。自分の皮膚に会う色味がたくさんあるので最適な色を選んだり、2種類の色を自分で調合したりして使用するのです。消えました!手だけですが若くなったような気がしました。
傷跡や肌の変化を隠すこと自体には、それぞれ色々な考え方があるかと思います。でも、自分は気にしていないが周囲が気にしているのではと心配されている方は、一度お試しになられたらいかがですか?

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