8月13日 こども病院で夏祭りをしました

患者家族への支援

2016.08.13

  • 8月13日 こども病院で夏祭りをしました
  • 8月13日 こども病院で夏祭りをしました

今年も夏まつりの日がやってきました。

食べ物メニューは定番の、焼きそば、たこ焼き、わたあめ、かき氷で、ゲームは水ふうせん釣り、スーパーボールすくい、的当てゲーム、ボーリング、輪投げです。

頼もしい助っ人である栄養科さんが、子どもたち一人分のカロリーを考えて分量を決め、調理器具の洗浄や食材の準備をしてくださいました。たこ焼きはしっかり火が通るように温度計も持参です。

そして、夏休み中にもかかわらず、院内学級の先生方もゲーム担当として、採点と順位発表、最後に表彰をしてくださいました。

お父さんは焼きそばとたこ焼きの係で、綿あめはサバイバーのお兄さんが作ってくれました。

夜は恒例の花火です。いつもは廊下で待っているきょうだいも一緒に家族全員で花火をしました。

子どもたちのために、病棟中で準備をして、一生懸命盛り上げてくださったので安全で楽しい夏まつりができました。ほんとうにありがとうございます。


毎年、治療の関係で食事制限のある子がいるのですが、今年も膵炎で長い間食べられない子がいました。

主治医の先生に相談して、かき氷の許可をもらい、特別にシロップを全種類かけても良いことにしました。水ふうせんすくいでは7個もとって大満足。

食べられない子は自分が治療中であることを理解して我慢し、周りのみんなは、その子が何とか楽しめる方法はないかと考えます。そんな思いやりの気持ちがあって初めて、病棟中で楽しめる夏まつりになるのだと思います。


ある4歳の女の子は、入院して全く笑わなくなりました。

それが、夏まつりのあとからすっかり変わったのです。
夏まつりでは、お母さんと一緒に浴衣を着て、綿あめを食べては「あまーい」とにっこりし、お友達とイスに座って「つめたーい」と言いながらかき氷を食べて、ゲームを思いっきり楽しみました。夏まつりでの笑顔を見て、お母さんは嬉しくって、写真をおばあちゃんにも送ったそうです。外泊後はスキップで病棟に帰ってきたと、嬉しそうにお母さんが話してくれました。

楽しい夏祭り体験が、子どもたちを笑顔にして日々の生活をより良くし、子どもの笑顔を見たお母さんにも力が湧く・・・こんなエピソードがたくさん生まれるようにこれからもみんなで協力して頑張ります!