2017 J&Mキャンプに行ってきました

患者家族への支援

2017.09.16

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今年で5回目のJ&Mキャンプ。5年も経つと、参加者のそれぞれが心身ともに大きく成長していて、甘えん坊だった子が優しい笑顔で小さな子どもの相手をしていたり、中学生になった子どもたちは、今度は企画からすべて自分たちでやるチャンスが欲しいと希望してきたりと、スタッフ一同、感激するばかりでした。
 今年はなんと台風までが参加する様子もあり、少し不安でしたが、施設を貸し切っていること、そして何度もお世話になっているために現地のスタッフの皆様とも息が合い、素敵なプログラムも考えてくださっているので、室内だけでも楽しくできるだろうと決行しました。おまけにミルフィーユのリーダーである井上は、過去に台風をそらせたこともある“超晴れ女”!大丈夫、雨なんか大したことない、お散歩もできると豪語し出発したのです。そうしたら、雨は霧雨程度、長靴を履き、カッパを着て森の中を散策しました。面白い虫を見つけてレンジャーさんにお話を聞かせてもらったり、蛇の抜け殻をみつけたり、山の木になる野生の実を食べたり、とても楽しい時間を過ごすことができました。夜は恒例のお楽しみ会。各グループで企画をし、発表するのです。スタッフも当然、何か発表しなければなりません。で、今年はというと、“ブルゾンちえみ”をまねて、“順天堂えくぼ”の会長、“ミルフィーユの”理事長、そして今回の校長先生“順天堂の藤村先生”が犠牲者?となり“ブルゾンちえみ”に扮しました。ミルフィーユの井上はウィズビーの二人になった寺田先生とスタッフ(経験者)の丸橋君に1時間、きっちり仕込まれ、汗びっしょりになって頑張りましたよ。写真を見てください。最終日はカラッと晴れ青空にくっきりと浮かび上がった富士山まで見ることができました。
有名な清里のソフトクリームもおいしかった!
 この施設の魅力のひとつは、お食事です。無農薬野菜をたっぷり使ったメニューで、農場で育てているジャージー牛の濃厚なミルクやバターやヨーグルトがふんだんに楽しめます。帰路のバスの中で、沖本先生が「どうだった?」と子どもたちに尋ねると、一斉に「楽しかった、また行きたい!」と叫んでいました。スタッフ一同、来年も頑張りますよ。皆さん、ぜひ、参加してください。来年は9月22日から24日です。(文責 井上)

毎年キャンプに参加されている中学生の方が、作文を書いて下さいました。

「キャンプを終えて」

9.16~9.18まで山梨県の清里という場所で順天堂親の会えくぼとミルフィールで小児がんを経験した人を対象としたキャンプが行われました。そこで今回、私が体験して学んだことを記します。
そもそも、私が今回のキャンプに行きたいと思ったわけは、私はこのキャンプに毎年来ているのもそうですが、自分の住む千葉県を出て体験することが出来る行事が好きだからです。実際、初めて行った時は、小児がんを経験した子が来るとは全く知りませんでした。ですから、初めて行ったときは私と同じで小児がんを体験した人や小児がんと闘っている人がいると考えたら、少しだけ不安と戸惑いが混ざったような気持ちでした。しかし、歳を重ねていくに連れて、考えが変わり、その気持ちは無くなっていくと共に「私の安心できる場所」になっていきました。
少し脱線してしまいました。話を戻します。今回は去年のキャンプの活動内容と比べ、少しだけ減ったのかなと思っています。原因は台風18号により、天候が優れなかったからです。しかし、小雨の時は皆レインコートを着て天候で気分が下がることなく、特に小学生の男子は元気一杯、外での活動に取り組んでいました。しかも、笑顔が絶えずに、大人や子供関係なく楽しんでいました。まるで真っ白なキャンバスに色がつけられたような作品でした。この事はキャンプが終わったあとも忘れず、明確に覚えています。
今回のこのキャンプは、ただただ千葉県から出てキャンプをしているのではないことに気がつきました。小児がんになったことがある人、病気と闘っている人は社会的に見て「面倒臭い」や「使えない」等と悪くとられると耳にします。ですが、そんな人たちが手と手をつないだら、「使えない」などと悪く言われるのでしょうか?私は違うと思います。人は一人で生きていくことが出来ないのと同じように、人は誰かと考え、協力し合うことにより、目標を達成するのだと思います。私達は本当に使えないのでしょうか?…いいえ、「使えない」はただの偏見だと思います。私達は病気をしたことのない人達より、少しだけ荷物を背負ってるだけで、中身は同じ人間です。それでも悪いイメージや偏見を持つのは構いませんが、それを言葉や態度に出さないでください。先程も言った通り、私達は少しだけ他の人よりも多く、荷物を背負ってるだけで、中身は同じ人間です。感情や気持ちも同じだけ持っています。ですから、私達を「特別扱い」しないで「普通の人」として接してもらいたいです。
長くなりましたが、上記に書いたことが今回のキャンプを体験して学んだことです。この気持ちが社会の新たな扉を開いてもらえたら嬉しいなとおもっています。
ここまでのご回覧ありがとうございました。