2012年2月18日 第2回講演講座開催

講演・社会啓発

2012.02.18

  • 2012年2月18日 第2回講演講座開催

今回は小児がんに関する講演と『風のかたち』の上映をいたしました。
映画『風のかたち』を上映しました。
この作品は、小児科医として長年、小児がんの子どもたちと関わっておられる細谷亮太先生(現在、聖路加国際病院副院長)と伊勢フィルムの伊勢真一監督が中心となって作り上げたドキュメント映画です。
小児がん患児や治療が終了し社会に持った小児がん経験者などが参加するスマートムンストンキャンプでの様子を通し、患児や小児がん経験者、そして彼らを支える医療者やボランティアの皆さんの心の内が、美しく、力強い自然を背景に浮かび上がってきます。
NPO法人ミルフィーユ小児がんフロンティアーズでは、活動目標の一つに小児がんに対する社会的理解の促進を掲げています。その一つの手段として、年1回、公開講座を開き、社会の皆様に広く、小児がんについて関心を持っていただこうと、今回は小児がんに関する講演と『風のかたち』の上映をいたしました。
こういう試みは初めてだったため、広報が今一つでいったいどのくらいの方々がおいでくださるのか、内心不安でしたが、おかげさまで100名以上の方々がおいでくださって、感想を残して行ってくださいました。以下にその一部をご紹介いたします。

★子どもたちの生きる力がひしひしと伝わってきました。
★元気になった子たちにはげまされたり、亡くなった子のことを悲しんだり。悲劇一辺倒 になってなくてよかった。子どもたちが夢を語っていて希望にあふれて
★子どもたちの一人一人の病への向き合い方、強さ、弱さ、悲しみ、いたみ、つらさ、とまどい、すべての事から前向きに自分にとっての大切な人達との時を過ごす宝をみつけ、見いだし、生き抜く姿は元気と力をいただきました。ありがとうございました。私も精いっぱい過ごし闘病5年目の春を迎えます。
★色々教えていただき有難うございました。考えさせていただくことが多々ありました。
★以前から観たいと思っていましたがなかなか機会がなく、今回やっと観られました。10年間という長い期間のドキュメンタリーで、またひとりひとり、それぞれ違う人生の一部を観ることができ、感動いたしました。
★素晴らしい作品だと思いましたが、今の私には希望や勇気と言うよりは、不安や心配を持ち帰ることになりそうです。再発怖いです。
★良質の映画だと思います。
★精神的にも成長した彼らの様子が見れて良かった。
★とても良かったです。
★少しだけだが知ることができ良かった。
★命の大切さを子達から教わりました。
★「風のかたち」…風に形はないように、小児がん患者にも“何でも出来る将来”を生きてほしいです。14歳で亡くなった少女の「先生になって命の大切さ」を教えたいという言葉にグッときました。
★来て良かったと思います。映画にでられた方たちえらいと思います。もっともっといろいろな人にしってもらえるといいですね。機会がありましたら、また。
★よかったです。もっと多くの方に見ていただきたいですね。
★いろいろな風の音を聴かせていただきました。細谷先生や子ども達の感じた風を一 緒に感じました。彼らのためにできることを私も考えたいと思いました。
★乾いた大地をうるおす雨のように、サマーキャンプは子どもたちに色々な想いを与えてくれたようです。キャンプでは喜びも悲しみも共有できる、とてもよい機会だと思いました。自分の子どもも参加させたいと思いました。
★お子さん方のやさしい、よいお顔が印象に残りました。どのお子さんも前向きで、ほんとうによいお顔をしていらして、嬉しかったです。
★ごく普通の子どもに見える「患者さん」。勇気と感謝をもらいました。ありがとうございました。
★病院のベッドサイド実習で忙殺され、自分が何のために医者になろうと思ったのかわからなくなってしまう時もありますが、良い小児科医になろうと思います。
★感動的でした。少し感傷的な気分となりました。もう少し明るい映像だと良いです。
★心に響き、涙が……感激しました。
★病気と病身をはっきり分離している子供たち。日々の暮らしの中、何から何までごちゃまぜにしている自分をふりかえった。
★細谷先生の「子どもは死んではいけない」との言葉、とても心に残っております。震災後の笑顔との絆、心にしみます。
★自分より年が若いのに、自分の病気のことを話せることはすごいと思った。自分のことはもっと良く知っておく必要があると感じた。
★いい映画でした。子どもたち一人一人が素晴らしい、生きる元気をもらいました。たくさんの人に見てほしい映画です。
★とってもすばらしいものでした。涙が止まらず困りました。
★命の大切さを改めて痛感いたしました。医療関係者の方々の日々の努力に敬意を表します。
★やわらかな雰囲気で子どもたちの素直なことばや心を知ることができました。うれしいです。またお医者様の子どもを想う愛情に強くひかれました。先生の語る言葉も心にひびくものがありました。多くの若者に是非とも鑑賞させたいです。
★映像のキャンプファイアの炎。子どもの頃のあれこれ、高校時代の川原でのキャンプ、先生方が「4人いたら、誰と組んでもテントが張れるように、ご飯が炊けて、おかずが作れるように」と言って全員に指導してくれたことを思い出しました。
★子どもたちの全快を願うのみ。
★キャンプファイアーの「炎」でなく「置き火」のようにいつまでも温かく燃える気持ちを忘れず生きていきたい。現在がん検診中の者より。
★こんなあったかい交流が10年以上もつづいていることをこの映画で初めて知りました熱心な先生だけでない、小児科並びに日本の医療現場に求められているのだと思います。この輪、広がれ!
★子どもが観るにはちょっと重すぎるようにかんじた。小児がんは治る時代といわれているが、まだ20~30%の子が亡くなることを聞いて自分の子は良くなっているので、みんなの子が治る時代になってもらいたいと思った。
★実体験の子どもの声がそのまま聞けて深く心にしみました。子どもは、みんな生きなくてはいけない。細谷先生の御苦労・戦いはみんなが背負わなくてはいけないと気づかされました。
★弟が白血病を発症し、10年になりました。今でも弟は通院を年に何回かしています。映画を見て、私は病気になっていませんが、当時、弟や母がつらかったこと、病院内の様子を改めて知ることができました。弟のことをきっかけに私は小児科の看護師になりたいというのが将来の夢です。勉学はもちろん、これからもこのような公開講座に積極的に参加したいと思いました。

そして全般的な感想として…。
上映前の沖本由理先生(千葉県こども病院第三内科部長)による小児がんについての講演も含めた感想です。