10月26日 こども病院 ハロウィンパーティ

患者家族への支援

2016.10.26

  • 10月26日 こども病院 ハロウィンパーティ
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ちょっと早いのですが、病棟内でハロウィンパーティーをしました。毎年恒例のパーティーです。
数週間前から看護師・CLS・保育士、そして院内学級の先生方と子どもたち皆で一緒に企画をし、材料をそろえました。 今年は、思い思いの衣装に着替え、まずハロウィンの由来を学び、それから子どもたちや家族が全員、病棟廊下に繰り出し、院内学級の先生方考案の謎解きが始まりました。
5つの問題が出るのですが、回答できた質問にはシールが貼られ、5つのシールが集められたら、マリオが待っている部屋に行き、 “トリート オア トリック”の言葉を言います。するとマリオが“好きなアメを一つ選んでいいよ。そのアメで綿あめを作ろう”と誘ってくれる、というストーリーでした。

小児がんは成人のがんと比較してとても治癒率が高いのですが、心身ともに成長発達の過程での厳しい治療となるため、治療終了後の生活、そして将来に治療の悪影響が及ぶこともあり、それを少しでも軽減することができたらという願いから、ミルフィーユは院内活動を継続しています。
単に楽しい時間をというだけでなく、それによって将来、役に立つ知識や経験を子どもたちに持ってほしいのです。
ハロウィンのお菓子選びもそれを目的としており、治療の影響で様々な臓器に影響が出る子どもたちには食べていいもの、控えた方がいいものを、その理由と一緒に、しっかり知ってもらい、退院後の生活に役立ててほしいと思っています。
これまでは、好きなお菓子の注文を前もって受け、医師と相談し、許可をもらい、“トリート オア トリック”の言葉と引き換えにそれぞれの好きなお菓子を渡していましたが、今年は少し趣向を変え、自分で綿あめを作ることにしました。
何か月もの間、治療の影響で食べ物を自由に取れない子どもが、少しずつ回復して、ようやくお菓子も少し食べられるようになったのですが、ハロウィンには定番のチョコレートや固いおせんべいなどはまだ無理なので、“ここまでよく頑張ったね”という意味も込めて、子どもたち全員が同じものを食べることにしたのです。
ただ食べるだけではつまらないので、綿あめを自分で作ることにしました。小さなあめ一つでしたが、その何倍もの大きさの綿あめができ、楽しい時間が持てました。