4月30日 千葉県こども病院 身近な鳥のおはなし~病室から鳥を見てみよう~
患者家族への支援
2025.05.01
今日は千葉県立中央博物館で鳥の研究をしている小田谷嘉弥先生から身近な鳥の話を伺いました。
こどもたちはとても楽しみに待っていて、授業が終わると早速プレイルームに来て、先生が持参した望遠鏡や双眼鏡をのぞいていました。
はじめに、スクリーンでツバメやヒヨドリ、ムナグロなどの渡り鳥の説明を聞き、よく見かけるカラスやハトにも種類があり、種類によって暮らし方が違ったり、飛び方で鳥の種類が見分けられることなどを教えてもらいました。こどもたちは、スクリーンに映った鳥をみると、「この鳥見たことある!」「田んぼにいたよ」と言い、話は鳥の卵や巣まで広がっていきました。
最後の質問コーナーでは、「先生の好きな鳥は?どうしてその鳥が好きなんですか。」「トンビとワシの違いは?」「鳥の中で一番速い鳥は?時速何キロ?」「鳥の視力はいいの?」など、こどもたちからの質問に丁寧に答えてくださいました。そして、先生に「鳥には血液型があるのですか?」と質問し、先生に宿題を出してしまいました。
そのあと、望遠鏡と双眼鏡で鳥を観察しました。こどもたちは、双眼鏡の使い方をすぐに覚えて、カラスやツバメを見つけると大きな声で教え合いながら、全員で窓の外を眺めて楽しい時間を過ごしました。
お部屋に戻ると、「家にある鳥の図鑑を持ってこよう」「明日の朝、窓から鳥が飛んでいくか見てみよう」「千葉県立中央博物館に行ってみたい!」「今日は1時間くらい起きてたから、足が疲れたけど楽しかった。またお話を聞きたいな。」と、話してくれました。
ある家族は、「昨日ぐったりしてたから、楽しみにしていたお話を聞けるか心配でしたが、こんなに元気に動いていてびっくりです。これを機会に、ゲームだけじゃなくて遠くを見てくれるといいです。」と話していました。
授業時間以外は、多くの時間をベッド上でゲームをして過ごし、決められたスケジュールでの生活ですが、今日は夢中になって鳥の話を聞き、先生と会話をしながら、鳥や景色を見て好奇心全開の時間を過ごしました。
今日の話が、入院中の思い出だけでなく、復学時の自信につながり、空を見る楽しみや鳥への関心を持つきっかけになるといいです。
私自身が、以前より空を眺めることが多くなり、鳥を見かけたときは、何をしているのだろうと想像してみるようになりました。
貴重な機会をいただきまして、ありがとうございました。(文責 中島)