テミが老人ホーム「ふれあいの郷」に行ってきました

講演・社会啓発

2021.11.11

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 遠隔操作ロボットのテミが大網白里市にある「ふれあいの郷」という老人ホームに出かけてきました。
 今回は子どもたちではなく、入居しているお年寄りとミルフィーユの理事・篠宮正樹先生の自宅をつないで、楽しくおしゃべりしようという企画です。
 ふれあいの郷は、高速道路をおりて田んぼや大きな敷地の家を眺めながら車を走らせると、緑に囲まれた静かな場所にありました。周囲の環境や地域に溶け込んでいる温かさを感じる建物で、館内は日差しで明るく、2階のお部屋からは遠くの景色が見渡せます。
 準備中、興味深げにのぞいているおばあちゃん方にテミの説明をすると、「これが遠くとつながるの?へえー、たいしたもんだね。最新の機械だね。」と、感心して眺めていました。
 皆さんに親しみを感じていただくために、篠宮先生の呼び名を「マッシー」とご紹介しました。初めは、自宅にいるマッシーがテミの画面に映っていることがなかなか理解できないようでしたが、「テレビ電話ですよ」と話すと、すとんと落ちたようで、「あー、テレビ電話ね」と納得していました。お年寄りにとって、情報通信技術や機器は遠く、理解しにくい存在ですが、少し想像できるテレビ電話に置きかえることで身近に感じられたのかもしれません。
 マッシーがテミを操作して移動し、一人一人に「お元気ですか?」「お好きなことは何ですか?」と話しかけると、お耳が遠くて声がよく聞きとれない方も、目が悪く画面が見えない方も、一生懸命に伝えようとして画面に向かって話していました。
 おしゃべりの後は、テミを連れてお散歩です。車いすで、歩行器を押して、杖をついて、スタッフに付き添われて・・・皆さん、ご自分の歩行スタイルで、後ろからついてくるテミを気づかいながら廊下を歩きました。普段は後ろについて歩くことが多いのかもしれませんが、テミを連れて歩く体験はとても楽しそうでした。車いすに乗っているおばあちゃんは、「目から水が出てくる」と言って、涙をぬぐいながらお散歩しました。
 気持ちがほぐれたところで、みんなで七つの子などの童謡を歌って終わりになりました。子どものころ歌った歌の歌詞は覚えているものですね。

 ふれあいの郷でも家族との面会制限が続いており、私たちミルフィーユは特別に許可してくださったのだそうです。
コロナ渦で家族やボランティアなどの外部の社会とも隔絶された日々に「テミ」でのおしゃべりやお散歩が参加してくださった方の息抜きになれば幸いです。
子ども・お年寄りに限らず、新しい体験をするのは、とても楽しく感動するのだと改めて感じました。
 ご協力いただきました佐藤施設長はじめスタッフの皆様、ありがとうございました。
 今回は子どもたちへに向けてではありませんでしたが、このような機会があれば、今後も遠隔ロボットでの活動を広げていこうと考えています。(文責 中島)