2019年9月5日 成人医療専門医を対象にした勉強会を開きました

講演・社会啓発

2019.09.05

  • 2019年9月5日 成人医療専門医を対象にした勉強会を開きました
  • 2019年9月5日 成人医療専門医を対象にした勉強会を開きました

小児がんの治癒率が向上し、多くの小児がん経験者(CCSs)が社会に進出しています。実に喜ばしいことで、これまで、そして現在も真剣に小児がんを治そうと奮闘してくださっておられる医療界の皆様に心から感謝するばかりです。しかしながら、がんそのものが治っても強い治療の影響が後に色々な形で現れることがあり(晩期合併症)、そのためにCCSsは生涯、経過観察を受ける必要があります。それにもかかわらず、治療終了から時間がたつにつれて経過観察(長期フォローアップ)のための受診からドロップアウトするCCSsの数が増えてきているのです。問題発症のリスクは経年的に上がってくることが分かっており、それに反して受診しなくなるのは非常に危険です。
 そこでミルフィーユでは2018年より千葉県こども病院のお力を借り、全国のCCSsへのアンケートとインタビューを行い、受診からドロップアウトしてしまう理由が何かを調査いたしました(その結果の一部は昨年の小児がん学会で寺田和樹先生によって発表され、ミルフィーユの会報誌にも掲載しております)。【小児から成人へと成長するとともに生活環境も変わり、ほぼ1日を要する経過観察受診は社会人となったCCSsにとって、時間的に難しく、職場への気兼ねもあるなど、受診の利便性に問題がある。】これが調査の結果として明らかにされたのです。週末や夕方遅くの受診ができたら助かるというCCSsからの声が大きかったのです。
 この結果を踏まえ、総合的に診ていただける、週末や夕方でも受信できる開業医の方々と小児がん専門医や成人医療の医師との連携システムを構築できないだろうかと、ミルフィーユの理事で、千葉県医師会の医師に相談し、まずは小児がんに関する勉強会をしようということになったのです。
 勉強会は診療が終わった19:30から開かれました。どのくらいの専門家が集まってくださるか心配でしたが、遅い時間にもかかわらず、開業医の方々、成人内分泌専門医、小児医療専門病院院長、小児外科専門医など多くの医療専門家、そして参加ができなかった医師の代理として看護師など、多くの方々がお集まりくださり、熱心な意見交換ができました。
 これから先は県内各地で同様の勉強会を開催し、専門病院や総合医療病院と開業医の連携のためのネットワーク作りに力を入れようと意を新たにした次第です。(文責 井上)